自在黄金蜘蛛

1 2 3

Worksに戻る

Date&Material

隠れ帯

 

コガネグモ（黄金蜘蛛、学名: Argiope amoena）は、クモ目コガネグモ科に属するクモである。最も広く知られているクモのひとつである。ジョロウグモと混同され、同じに呼ばれることが多い。

体長は、メスで20mm弱、クモとしては大型の部類である。初夏に成熟し、メスの腹部には幅広い黄色と黒の横縞模様があるのが特徴である。オスのサイズはメスの1/5程度とはるかに小型であり、体色は茶色一色である。

造網性のクモで、ほぼ円形に近いきれいな円網を作る。クモは常に網の中心におり、頭を下に向けて止まる。この時、前2対と後ろ2対の足をそれぞれそろえて真っすぐに伸ばし、その配置はX字状になる。コガネグモは、この足の配置に合わせるように、網の上に糸の帯でできた白いジグザグの模様をつける。これをクモの姿を隠すものという意味で「隠れ帯」と呼んだが実際にその効果があるかどうかは分からない。単純に「白帯」（はくたい）と呼ぶ場合もある。なお、白帯の形は、特に幼虫の場合には円形であったり、縦一直線であったりと、様々である。

日本の多くの地域でごく普通種であり、そのために古くから各地で様々な名前で呼ばれていた。湯原はサンバソグモ（三番叟のこと？）、ヨコブリグモなど、さらに子ども達が勝手に呼ぶ名としてチンダイグモ(鎮台グモ？）、ヘイタイグモ(兵隊グモ？）などと呼ばれる。

雄は成熟すると雌の巣に来て交尾を行うが、一定の条件下で交尾後雌に捕食される。条件とは交尾に１０秒以上かかった時であり、１０秒以内に済ませた場合は捕食を避けて、もう一度交尾の機会を得ることができる。

とても好戦的なクモで、クモを捕まえてきて、互いにけしかけ、喧嘩をさせる遊び昆虫相撲が各地にある。鹿児島県姶良市では、この「クモ合戦」を毎年の6月第3日曜日におこなっていて町おこしの一環としている。

また、古くは蜘蛛は薬としても用いられ、ムカデやヘビに噛まれた時にすり潰した蜘蛛を塗るという方法があった